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2018年2月25日(日)

 

「このことについて、私は彼を離れ去らせて下さるようにと、3度も主に祈った」
 (2コリント12章8節)

 

 

 

 

パウロにとって宣教活動の妨げとなったものが、肉体のとげでした。この病名ははっきりいたしませんが、ずいぶんとパウロを悩ませていたようです。パウロは3度祈ったと言いましたが、おそらく熱烈に祈ったに違いありません。彼は人の病はとことん癒しましたが自らの病はどうすることもできずじまいでした。主は、パウロを高慢にさせないようにとの配慮から、つらい肉体のとげを、そのままにされたようです。パウロは病持ちでなければ、もっと主の使命者として素晴らしい活躍ができたはずなのにと思ったのですが、それは神様のご計画ではありませんでした。病気は、私たちにとりましても本当にいまわしいものです。けれども、なぜ神様はパウロのこの肉体のとげを取り除かれず、そのままにされたのでしょうか。また、私たち自身、肉体のとげに悩まされたままこの世を生きてゆくのでしょうか。それはまさにパウロの「わたしの力は弱い時にこそ強い」の言葉に表されるように、その弱さを通してこそ、神様の力が表されるからなのです。病で苦しんだ者こそ、今、病で苦しむ人の気持ちが本当にわかり、その苦しむ人の本当の慰めとなり、助けとなることができるのではないでしょうか。そして、その弱さを通してこそ、神様の栄光が表されることを知るとき、私たちは、その弱さをも感謝し受け入れることができるようになるのです。

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