Home » コラム » 2017年12月31日(日)

2017年12月31日(日)

 

 

 

 

 

 

今日は、イエス様のお誕生をお祝いするクリスマスです。私たちのために、あなたのために、お生まれになりました。イエス様がお生まれになられた場所は、どこでしょう。

マリアとヨセフは何日も歩いて、ようやくベツレヘムへ到着しました。しかもマリアのお腹には、赤ちゃんがいました。自分たちの先祖の町ベツレヘムの役場で、住民登録をするためでした。二人は疲れ果てていました。宿屋を探しましたが、全国から大勢の人が集まっていて、どこの宿屋も一杯でした。マリアとヨセフは困ってしまいました。マリアはもうすぐ赤ちゃんが生まれそうだったからです。二人がようやく見つけ出した部屋、ただ一つ空いていたのは、家畜小屋だけでした。その夜、マリアは男の子を出産しました。

その男の子こそ、イエス様でした。イエス様は世界中の救い主として、お生まれになりました。でも、イエス様お生まれになられた場所は、お城でも御殿でもありませんでした。家畜小屋、しかも牛や馬の餌を入れる飼い葉桶の中でした。私たちの家には、いろいろな部屋があります。家族がくつろぐ居間、台所、寝室、そして物置。お客さんが来たら、一番きれいな部屋に通すでしょう。いろんな物が散らかっている物置に通すことはないでしょう。汚い部屋はお客さんに見せたくありません。でもイエス様がお生まれになった日、宿屋、客間にはイエス様がお生まれになられる場所はなかったのです。空いていたのは家畜小屋だけでした。私たちの誰もが生まれないような場所で、イエス様はお生まれになられたのでした。私たちの心の中にも、色々な部屋があります。友人を通せる部屋もあります。友人に見せびらかし、自慢したいものが一杯詰まった客間の客間のような部屋もあります。でも、友人を通せない部屋もあります。物置がそうでしょう。友人には隠しておきたい物置があります。友人に話をすることができない悲しみや苦しみが一杯詰まっている部屋。もし、その部屋を友人が見たら、友人関係が崩れてしまう部屋。そのような部屋こそ、私たちにとっての家畜小屋、飼い葉桶です。でも、イエス様は、友人にも見せられない、話せない、隠しておきたい心の部屋、私たちの家畜小屋、飼い葉桶の中に来てくださったのです。私たちの本当の友となるためです。

「イエス様、私たちの心の物置に、本当の友として来てくださって、ありがとう」私たちは心から感謝を捧げます。それが今日、私たちがお祝いしているクリスマスなのです。

Comments are closed.