「ザアカイは立って主に言った。主よ、私は誓って自分の財産の半分を貧民に施します。また、もしだれかから不正な取り立てをしていましたら、それを4倍にして返します」
(ルカ19章8節)
木から下りると、それまで見えなかったものが見えてきました。木から下りるとは、価値観の転換です。真実と正直がお金よりも輝いて見えだしたのです。だから、彼は自分の財産の半分を貧民に施し、不正を4倍にして返せたのです。しかしおそらく、これを聞いた人は「そんなことをしたら破産してしまう」と思ったことでしょう。ところがイエス様は、「今日、救いがこの家に来たのだ。この人もアブラハムの子なのだから」と言われました。ザアカイはイエス様から声をかけられ、呼びかけを受けました。イエス様にお会いする時、人は皆、光の中に立つ者となります。その光の中でザアカイは、自分の生涯が全く恥ずかしいものであったことに気づきます。そうです。彼は大変な金持ちでした。しかしそのお金には、なんと多くの罪がしみついていたことでしょう。それで、あのように告白したのでした。イエス様の御力に自分をお任せする人には、新しい目が与えられます。この世がわざわいと見るものを、人はイエス様の光の中では、救いと告白することができるのです。自分の知識や信念という木から下りて、物事の本当の価値を見分けることのできる新しい目を主に賜りたいものです。
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