「ペテロは舟からおり、水の上を歩いてイエスのところに行った。しかし、嵐を見て恐ろしくなり、そしておぼれかけたので、彼は叫んで、主よ、お助けくださいと言った。イエスはすぐに手を伸ばし、彼をつかまえ…」 (マタイ14:29)
一人の青年が乗り合わせた船が難破して、何とか無人島にたどり着きました。彼は早速その辺の木を集めて小屋を作りました。船から持ち出した食料は底をつきました。彼は沖を通る船に何度も手を振り、助けを求めましたが、一向に気づいてもらえません。ある日、食料探しから帰ってみると、小屋は火事で丸焼けになっていました。彼にとっては難破したことも悲劇なのに、そのうえ雨露をしのぐ小屋まで失い、ほとほと失望しました。たとえクリスチャンでも、これに似た経験はあるものです。人生の嵐にあう人がいます。教会で素晴らしい友を見いだし、喜び勇んでいると、突然悲しみや失望する問題にぶつかることがあります。ペテロの行動はいささか衝動的なところがありました。ペテロは嵐を見て怖くなりました。しかしペテロには欠点がありましたが、倒れても、もう一度イエス様に助けを求め、立ち上がる性質がありました。彼は失敗により、一層イエス様に近づいたのであります。難破の青年は、孤島で自分の作った小屋が焼けてしまいましたが、翌日その煙を見て助け船が来たそうです。人生の嵐にも希望を失わず、イエス様に頼る信仰を持っていきたいと思います。
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