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2016年9月11日(日)

 

 

 

「光はやみの中に輝いている。そして、やみはこれに勝たなかった」(ヨハネ1:5)

人間の心を色にたとえたら何色になるでしょう。藤木成三氏は「誠実、無欲、色でいえば真っ白な人、不実、貪欲、色でいえば真っ黒な人、そんな人はいずれも現実にはいません。比較的白っぽい灰色から、比較的黒っぽいのまでさまざまですが、とにかく人間は灰色において一色です。その色分けは一人の人間においても一定ではなく、白と黒の間を揺れ動いているのであり、白といい、黒といっても、揺れ動いている者同士の分別に過ぎません」と書いています。今日の聖句の「勝たなかった」という部分の「勝つ」とは「打ち負かす、悟る、理解する」などの意味もあります。罪の世界に住んでいるときはイエス様の愛を理解することができません。イエス様が十字架で罪をあがなってくださったのですから、もはや白と黒の間を迷い揺れ動くのではなく、招きに応え、みもとに光を求めていきたいと思います。そうすれば失望、ねたみ、憎しみといった暗黒は、イエス様のもとにある愛、喜び、平和の明るさに追いついてそれを捕らえることができませんので、安心して歩むことができます。イエス様は、私たちが揺れ動き迷う者であることをご存じで、勝利を与えようと今日も招いておられます。

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