テレビのニュースに映るアフガニスタンを見ていると、戦争のため家や家族を失った人がたくさんいて、かわいそうです。そのうえ、20年以上の内戦のために山の木や緑の林がなくなり、荒れ地となり、はげ山になっているのを見るのも心が痛みます。
そこで「木を植え続けた男」という本に出てくるブフイエさんのことを思い出しました。
フランスの山間に住む村人は炭焼きをして暮らしていましたが、もう長い間、木を植えることもしなかったので、だんだん川が枯れてきて、作物も育たなくなりました。人々は貧しくなり、村はすっかり荒れてしまいました。山のふもとで農業をしていたブフイエさんは、
「よし、木のない山、不毛の地にいのちの種を植えよう」と決心し、まずドングリを集め、
毎日100粒ずつ植えていきました。
井戸を深く掘って水をくみ、水やりもしました。木を育てる研究をしながら、もくもく働いて10年たったとき、ブナ、カバの木は背丈よりも伸び、山を覆いかぶせるほどになりました。
干上がっていた川にも水が流れるようになり、小鳥や動物も集まってきました。
さらに20年後には、人々が集まり、麦畑・花畑を作り、豊かに作物を収穫していました。
人々は陽気に笑い、見違えるほど和やかな心で生活を楽しむようになりました。
神様がつくってくださった緑の世界は人々の心をいやし幸せにしてくれるものです。
この緑の世界こそ、今、アフガニスタンで最も必要なことではないでしょうか。
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