「わたしの兄弟であるこれらの最も小さい者のひとりにしたのは、すなわち、わたしにしたのである」(マタイによる福音書25章40節）
夕暮れどき、人影のとだえた海岸を歩いていると、遠くの方に誰かが立っているのに気がつきました。近づいてみると、男性が引き潮で波打ち際に取り残されてしまったヒトデを１つ１つ拾い上げては、海に投げ入れていたのです。不思議に思ったその人は、男性に話しかけました。
「そこで何をしているんだい」「ヒトデを海に帰してやってるのさ、こうやって海に投げてやらなかったらこのまま干からびて死んでしまう」「もっともな話だが、この海岸だけでも、何千というヒトデが打ち上げられているじゃないか。それを全部拾って海に帰してやるなんて無理な話では？それに世界中には、こんな海岸が何百とあるんだ」それを聞いた男性はニコニコ笑うと、その言葉などおかまいなしに、またヒトデを拾い上げ、海に投げ入れました。「今、海に帰っていったヒトデは心から喜んでいるさ」そう言うと、また１つヒトデを拾い上げ、海に向かって投げ入れたのでした。
かつてマザーテレサは言いました。「私にはすべての人を救う力はありません。ただ、今日2～3人の隣人を助けることだけです」私たちの隣人の1人に対する親切が、世界に対する愛の働きなのです。
今日の礼拝、神の愛をいっぱいいただいて、あなたの家族隣人に温かい援助の手を差し出しましょう。
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