
「自分を愛してくれる者を愛したからといって、何の報いが受けられるでしょう。取税人でも、同じことをしているではありませんか」(マタイによる福音書 5:46)
イエス様は、「私はあなたがたに言う。敵を愛し、迫害する者のために祈れ」(マタイによる福音書5:44)
とおっしゃいました。
テレビで米国同時多発テロ被害者の家族がアフガニスタンを訪問する映像を見ました。
ご自分の家族を失った痛みと失意を拭い去れないその人が、アフガニスタンの同胞を愛し、心を傾け、アフガニスタンの犠牲者を思いやる場面には何とも言えない感動がありました。
愛とは痛みつつも美しいものだと思います。愛は辛いけれども人を生かし、変化を生みます。
敵を憎めば、敵は敵のままで、変化はありません。
しかし敵を愛すると、敵はもはや敵ではなくなります。
その人がどんなに自分のことを恨んでいても、こちらが愛している以上、敵ではないのです。
そしてその思いが正しく相手に伝わるならば、相手も愛する人へと変えられていきます。
敵が味方となり親友となるのです。
私たちは敵と戦うのではなく、私たちの愛すべき隣人を敵にしてしまう敵意、将来の親友となるべき人を愛せなくする策略と戦えるよう祈り、恨んだりする心と戦い、愛し、赦すことを選択する意志を持ち、愛する力をくださる方への信仰を持ち続けましょう。
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