
「シー、ほら何か聞こえるよ。静かにして。」
静香さんの声にみんな遊ぶのをやめ、耳をすましました。
「本当だ。聞こえる、聞こえる。」「ミューミュー」と小さな子ネコのような声。
でも子ネコなんていないし、何だろう?
みんなで探すと、お兄ちゃんが言いました。
「こっちの方から聞こえるよ。わかった。これだ。」
ぎゅっと冷蔵庫の引き出しを閉めました。
「何だ。冷蔵庫の閉め忘れのお知らせ音だったんだ。」
「でもまだ聞こえるよ。」「えっ、何で?」
見ると、1センチほど引き出しが開いています。ぎゅっとまた閉めても、すっと開きます。
「わかった。中でなんかはさまっているんだ。」
お兄ちゃんが中をガチャガチャと平らにしてぎゅっ「違うよ、下になんかあるんだよ。」
はいつくばって手を伸ばし、くしゃくしゃのビニール袋を取り出しました。
みんながいっせいに引き出しの下に手を伸ばすと、もう何もありませんでした。
でもみんなが何回ぎゅっ、と閉めても、すっ。「もういいか」でも、ミューミュー。
「神様どうしたらいいんでしょう?」と、みんなの目にとまったのが隣の消火器。
ずらすと、何ごともなかったように閉まりました。
消火器のホースの一部がはさまれていたのです。
漢字で「協力」の「協」という字は、十字架の隣に力3つと書きます。
私たちは自分たちの力を合わせるだけでなく、イエス様が必要です。
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