
イエスは彼に、「友よ。何のために来たのですか。」と言われた。そのとき、群衆が来て、イエスに手をかけて捕えた。 (マタイによる福音書 26章50節)
学生時代、私に井上君という友人がいました。彼は東大に合格したほどの秀才でした。
ある日、私は彼に言いました。
「ぼくは君のために何もできない」
すると彼はこう言ったのです。
「何もできなくてもいいんだ。君がそばにいてくれると、ぼくは気持ちが落ち着くんだ」
イエス様はおっしゃいました。
「わたしはあなたがたをしもべとは呼ばない。私はあなたがたを友と呼ぶ」
聖書に1か所だけ、イエス様が実際に「友よ」と呼びかけているシーンが出てきます。
それが上の聖句です。
イエス様は誰に向かって「友よ」と語りかけたのでしょうか。
それは主を銀貨30枚で売った男、ユダでした。それもユダがまさにイエス様を裏切ろうとしている場面で、「友よ」と呼びかけられたのです。
今、イエス様によって「友よ」と呼んでもらえない人など1人もいません。
たとえ人間の友人はいなかったとしても、イエス様だけは、私たち1人ひとりを「友よ」と呼んでくださり、「あなたのそばにいたい」と言ってくださいます。
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