
「ついでイスラエルの陣営の前を進んでいた神の使いは、移って、彼らのあとを進んだ。それで、雲の柱は彼らの前から移って、彼らのうしろに立ち、エジプトの陣営とイスラエルの陣営との間にはいった。それは真暗な雲であったので、夜を迷い込ませ、一晩中、一方が他方に近づくことはなかった。」
(出エジプト記 14章19~20節)
イスラエルの民が長い行列を作ってエジプトを脱出しようとした時のことです。
最初、神は列の先頭を導いておられました。人々は意気揚々と進んでいました。
しかし、後ろからエジプトの軍勢が追ってきました。強い人、元気な人は前の方にいたことでしょう。弱い人、ケガをしている人、老人、子どもたちの歩みは遅々としたものでした。
そんな彼らが、最初に敵の攻撃にさらされそうになっていたのです。
「絶体絶命」と思われたとの時、「神の守りが行列の後ろに移った」と聖書は記録しています。
人生の歩みの中でも順調な時は元気に走ることができますが、問題にぶつかったり病気になってしまった時など、私たちの歩むスピードは遅くなるものです。時には途方にくれてしまって、前に進む力を失ってしまうこともあるかもしれません。そんなとき、神様が後ろにいて下さることを覚えましょう。
「自分は取り残されてしまった」と感じたとしても、私たちが最後になることは決してありません。イエス様が私たちの後ろを歩いて下さっています。
ですから、私たちは焦ることなく、一歩一歩ゆっくり歩いていいのです。
立ち止まってもいいのです。人生は決して競争ではありません。
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