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2015年5月31日(日)

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5月31日(日)

「わたしたちの父である神と主イエス・キリストからの恵みと平和が、あなたがたにあるように」(2テサロニケ1章2節)

パウロは、主から「わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ」と示されました。人は、自分の弱さ、足りなさを嘆きます。そして、その嘆きは不平不満に形を変えて噴出してきます。しかし、主を信じた者には、その弱さ、足りなさが力となって現れるのです。フランスの大画家ジャン・ルイ・ミレーは、祖母や親戚の牧師の影響を受けて、若い時から信心深かったようです。彼が描いた「ミレーの晩鐘」はあまりにも有名です。正しくは「アンジェラスの鐘 天使の鐘」と言うそうです。

夕暮れの静かな田園で、仕事を終えた若夫婦が、向き合って感謝の祈りをささげている情景です。夫の方は鍬を横の地面に突き刺し、帽子を手に持って頭を垂れて祈っている。妻の方は手さげかごを足元に置き、左側に手押し車を置いて、頭を垂れて祈っている。そして、ずっと向こうの方から教会の鐘が鳴ってくる。このような情景です。ミレーが描いた農民は、主の恵みと平和を感じている者をよく表現していて、見る者の心を打たずにはおかない、感動を与えずにはおかない不思議な魅力を持っています。主の恵みがミレーの筆を通して表されたからでそう。

新しく始まる一週間、主の恵みを感じて過ごしましょう。

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