
静香さんがまだお母さんのおなかの中にいた時、お医者さんが言いました。
「できたら産まないほうがいいです。お母さんの体がもっと悪くなり、もしかしたら死ぬこともあります」
でもお母さんは神様にお祈りしたそうです。「神様が与えてくださった大切な命です。どうぞ私と子供に命を与えてください。神様のご用のために働く子供に育てます」
静香さんは、お医者さんもびっくりするくらい大きな赤ちゃんとして生まれました。
静香さんが小学2年生になった時、お父さんとお母さんはこづかいをあげることにしよう、と思いました。
「このおこづかいの中から毎週の献金を自分でするように。もちろん残りは自分の好きなことに使ってもいいのだよ」
静香さんは考えました。今まで献金のためにお母さんに100円ずつもらっていたので、4回分、400円を献金用の袋に取り分けました。さあー、残りは100円です。この100円は自分で欲しいものを何でも買ってもいいお金です。次の日、教会でアフリカの国のお話がありました。
「みなさん、この国の人たちに献金をお願いします。」
静香さんは、「そうだ、あの100円を献金しよう」と、献金のカゴの中に入れました。
それを見ていたお母さんが「静香、残りの100円を全部献金したの?」と聞くと、「そうだよ、だってアフリカの人たちにイエス様のことを伝えるのに献金してくださいって言っていたでしょう?」
お母さんは静香さんが生まれる時、神様と約束したことを思い出しました。
静香さんは高校生になり、アジアやアフリカの人々のために何度も出かけて行って奉仕をしています。
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