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2021年8月29日(日)

「それはあなたが私の内臓を造り、母の胎のうちで私を組み立てられたからです。」(詩編139編13節)

榎本保郎先生 著「二日分のパン」という本があります。

色々な失敗を経験しながらも人々の役に立ち、活躍される様子が描かれています。

あるとき、1人の旅人らしき人が榎本先生の教会幼稚園を訪ねてきました。

「休ませてほしい」の言葉に、給食のおばさんがお茶を何度か運びましたが、「風呂はいつか?」「夕食はいつ?」と、ずうずうしく聞くので、牧師が、「ここを旅館と間違えているの?」と尋ねると、「私はバカ正直で、看板に【すべて重荷を負うて苦労している者はわたしのもとに来なさい。あなたがたを休ませてあげよう】と書いてあったものですから、休ませてもらおうと思って来たのです。」

牧師は、ハッとしました。

「この言葉を私は本気で書いておいたのだろうか?決してそうではなかった。ただ人を誘い込む言葉として書いたのではなかったか?」

そこを去る旅人に牧師はとどまるようにお願いしましたが、旅人は行ってしまいました。

私も自分の信仰生活を省みるときに、しばしば同じようなことをしているように思えます。

神様はそのような失敗だらけの私たちをすべてご存じであられるにもかかわらず、あえて神様のご用にお用いくださるために1人1人を計画的にご創造くださったのです。

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