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2018年8月5日(日)

「手当て」という言葉があります。どこかに頭をぶつけて泣きたくなったとき、お母さんが手を当ててくれただけで痛みがとれてしまった経験はありませんか ? 

静香さんにもいくつかの心に残る手の思い出があります。小学校5年生のとき、家の都合で転校しなければならなくなりました。大好きだった友人や先生と別れるのはつらいものです。

放課後、お世話になった先生にお別れを言いに職員室に行きました。先生は「行っちゃうのか、頑張れよ」とおっしゃって、ぎゅっと静香さんの手を握りました。そして、いつまでも先生の握手は続きました。「頑張れよ」と言って差し出された手の温かさ、ゴツゴツした感触は今でもはっきりと覚えています。

2000年前、イエス様はその手を当てて病気の人を治してあげました。ある時はその手で小さなパンを裂き、5000人のお腹をいっぱいにしました。今、天国で私たちを迎える準備をしておられるイエス様の手には、十字架の釘あとがくっきりと残っています。そしてそれは私たちの救いの印です。

周りの人たちのために、あなたの手を使いましょう。泣いている友人の背中をなでてあげましょう。おじいさんやおばあさんと手をつないだり、家族のために祈りましょう。どんなに小さな親切でも、あなたの手には周りの人の心を明るく、元気にする力があるのです。

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