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2017年2月26日(日)

「わたしが切実な思いで待ち望むことは、わたしが、どんなことがあっても恥じることなく、かえって、いつものように今も、大胆に語ることによって、生きるにも死ぬにも、わたしの身によってキリストがあがめられることである」(ピリピ1:20)

「人間の大地」という書物は、あるパイロットについて書いたものです。彼はチリからアルゼンチンに向かう飛行中、嵐にあって標高4500メートルの冬のアンデス山中に不時着します。そして機体の下で身を隠し、嵐の静まるのを待つのです。3日目に零下40℃の雪と氷の中を下界目指して歩き始めます。襲う睡魔と戦いつつ歩き続けて2日2晩、ついに力尽きて倒れます。彼が死の眠りに身を任せようとしたとき、愛する妻の姿が思い浮かび、自問自答します。この雪中で死んだら谷底に埋まって見つからなくなる。せめて自分の死体が見つかるようにと、体を岩に縛りつけました。そして遭難1週間後、救助機に発見されました。イエス様に愛されている私たちは、どんなに難しい、死のような極端な難しさがあっても生き続けなければなりません。生きることは大切なことです。しかし死を乗り越える豊かな信仰をいただいて、死の恐れに縛られないで、しかし愛する者のために生き続ける、主が私たちに与えてくださった素晴らしい人生であることを覚えて歩みたいと思います。

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