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2017年1月1日(日)

2002年に行われたサッカーワールドカップには、各国からたくさんの選手が集まりました。ある日、デンマークチームと子供たちの握手会が持たれました。1人の少年がトマソン選手の前に来て、1枚の紙を渡しました。紙には英語でこう書いてありました。「僕は小さい時から耳と口が不自由で、話すことができません。でもサッカーが大好きです。トマソン選手頑張って下さい。」するとトマソン選手が手話で答えました。手話は国によって違うので、通訳が間に入りました。「僕にも、君と同じ試練を持っている姉がいます。僕は妹のために手話を覚えました。君の試練はとても辛いものだと思います。でも、君と同じように、君の家族も、その試練を一緒に負っています。君は1人ぼっちでないことを理解していますか ?」少年がコクリとうなずきました。

そして、トマソン選手は試合で必ず1点ゴールすることを少年に約束しました。その試合で、1点どころか、見事に4点ゴールを決めて約束を果たしました。慰労会のパーティーの席で、トマソン選手は少年を見つけてこう言いました。「これが僕から君への最後の言葉です。神様は君に試練を与えられたけれども、必ず君にもゴールを決めるチャンスをくださるはずです。そのチャンスを逃さず、ちゃんとゴールを決めてください。」神様は私たち一人一人に「目標」を抱いておられます。神様の愛にこたえて、あなたらしく、私らしいゴールを決めたいものですね。

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