北国の冬、雪が積もった森の中で、耳の長い白いウサギが跳ね回っています。
ウサギの仲間カンジキウサギです。
このウサギは「変色ウサギ」と言って、秋に茶色の毛が抜けると、冬までの間に、もう白い毛が生えてきます。また、春先に白い毛が無くなると、夏のために茶色の毛が生えてくるのです。
木の切り株か、木の葉が積もったくぼみに巣を作って、3~4匹の茶色の赤ちゃんが生まれます。
クローバーや雑草、ポプラ、エゾマツまで何でも食べるものには困りません。
このウサギの足は普通のウサギよりずっと大きくて、足の指は1本ずつの間が広いのです。
冬近くになると、新しい白い毛が足の上にたくさん生え始め、真冬にはふさふさの毛に覆われて、
幅の広い柔らかくて軽いふっくらとした足になるのです。どんな吹雪のときも、雪だまりの上を歩いても沈みません。シカだって雪の中で埋まってしまうことがあるのに、カンジキウサギはサッサと歩き、3メートルもジャンプしても、フワッと下りることができるので平気です。
神様は、こんな小さいカンジキウサギが雪の中で元気に生きていかれるように守っていてくださるのですね。
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