「あなたがたは地の塩である」(マタイによる福音書 5章13節)
イエス様が祝福の中でおっしゃったことを一言で言うと、神様との関係を絶やすことがない人は
幸いだということです。その人は、人生における最も大きな喜びを体験することができるからです。
では、その幸せな人というのは、この世において、どのような存在なのでしょうか。
それは地の塩です。漬物は、もともと家庭の味であると思うのですが、どうしても専門店のものとは一味違うような気がします。これは漬ける技術の問題だけではなくて、大量に漬けるとおいしくなるということなのだそうです。家庭で少ししか漬けないと、すぐに野菜に塩が回ってしまって、
本来のまろやかな味が出にくいと言います。専門家に言わせると「塩には角がある。じっくり漬けると塩の角もとれる」ということです。つまり塩が本来の働きをして、まろやかな味を出すためには、その姿が表だったところからは完全に隠れる必要があるということです。
素材の良さを引き出す、ということでしょうか。
地の塩である私たちも同じように、自分が目立ってしまっては、その働きを十分に果たしているとは言えません。私たちの存在が社会に浸透することによって初めて本来の働きをすることができるのです。教会がいろいろな特別なことをして目立つというよりも、本当に人々の必要に応える働きによって地域に浸透していって初めて、私たちは神様の働きをしていると言えるのです。
私たちは地の塩です。
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