いさおなき我を(賛美歌271)
教会でよく歌われるこの賛美歌は、1人の病気がちな女性、シャーロット・エリオットの詞による曲です。シャーロットは30歳を迎えたことからは体調を崩して自室にこもりがちになり、精神的にもつらい毎日を過ごすようになります。そんな折に、シャーロットの父の知人のマランが、自宅を訪れる機会がありました。マランが滞在していたのはわずか数日間でしたが、
「あなたのありのままの姿でイエスのもとに行きなさい」という言葉が、シャーロットに大きな救いをもたらすことになります。その日を機に、自分の生きる意味を模索する日々が始まりました。
賛美歌を作るきっかけとなったのは、それから14年後のことです。
牧師をしていたシャーロットの兄は、バザーを行う計画を立てていました。シャーロットもバザーのために満足のいくことは何もできそうにありません。強い無力感に苦しんだ彼女に再び励ましを与えたのが、14年前に聞いたマランの言葉でした。
「あなたのありのままの姿で主イエスのもとに行きなさい」というテーマで書かれた詞は、多くの人の共感を呼ぶものとなっているのです。
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