Home » コラム » 2016年2月21日(日)

2016年2月21日(日)

IMG_0369

「そして自分から十字架の上で、私たちの罪をその身に負われました。それは、私たちが罪を離れ、義のために生きるためです。キリストの打ち傷のゆえに、あなたがたは、いやされたのです。」
(ペテロの手紙Ⅰ 2章24節)
優しいという字は、ニンベンに憂いと書きます。憂いを抱いて生きている隣人の傍らにたたずむ人の姿です。それは自分自身の傷からも目をそらさず、その傷と共に優しく生きている姿です。
傷つくために生まれ、事実、傷だらけの最期をとげた十字架上のイエス・キリストの言葉は、
「父よ彼らをゆるしてください」という優しさに満ちた言葉でした。
このイエス様は、復活された後も、その栄光に輝く身体に、しっかりと十字架上の傷跡を残しておられました。それはあたかも私たちに対して、「あなたの傷を大切にしなさい」とおっしゃっているかのようです。復活後、弟子たちに現れたイエス様は、「あなたたちに平安があるように」と言ってから、両手とわき腹の傷跡を示されました。そのイエス様の姿に、弟子たちは、希望の光を見たのでした。
私たちには傷があります。しかし恵みの神は、その傷を隣人への優しいともしびとして、豊かに用いてくださるのです。あなたの傷を大切にしてください。

Comments are closed.