「鷲がその巣のひなを呼び起こし、その子の上に舞いかけり、その羽を広げて彼らを乗せ、その翼の上にこれを負うように」(申命記32:11)
鷲は鳥の王と呼ばれています。アメリカの白頭鷲の雄大な姿を国立公園で見た事があります。鷲は一生連れ添い、家庭を大切にする鳥です。
親鷲は自分の子を厳しく訓練します。しかも、どの鳥よりも長い期間をかけて教えます。人間の子がおもちゃで遊ぶように、子鷲は小枝で遊んでるように見えますが、これは爪を使って物をつかむ練習をしているのです。親は広い巣の上で羽をはばたかせて飛ぶ方法を教えます。あまりきつい時は悲鳴をあげる事もあるそうです。親は巣の上を飛びながら、子が飛び立つのを待っています。
母鷲は子鷲の周囲を飛びながら、自分が近くにいても、必要があれば疲れを知らない翼で助けてあげると語っているようです。
しばらく飛んでいるのですが、子鷲は下を眺めて怖くなったのか、全身麻痺したかのように、はばたく事を忘れて、真っ逆さまに落ちていきます。その時に母鷲はその下に飛んで来て、背中で子鷲を受け止めます。こうしてまた高く上へ上へと昇っていきます。まるで二羽ではなく、一羽のように見えます。
主は愛する者を訓練されるのです。
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