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2015年12月6日(日)

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「だから人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」
(マタイ7章12節)
ある夫婦が離婚しました。その理由のひとつは、夫がトイレのトイレットペーパーを使い切った後、一度も交換したことがないというものでした。
このご婦人は、この思いやりのない男と、今後一切、関係を持ちたくないということでした。この離婚された男性にしてみれば、「たかがトイレットペーパーじゃないか、そんなもの水に流して」と言いたいところでしょう。
しかし、たかがトイレットペーパーでも、この小さな思いやりを30年間、たった一度も示すことができなかったというのは驚きです。この離婚された男性は、奥さんに依存した生活をしていたと言えます。きっとトイレットペーパーのことだけでなく、すべてにおいてそうだったのでしょう。依存とは甘えのことです。自分でできることもやらないことです。自分は楽をして、相手に苦労を負わすことです。つまり、いつも自分だけのことしか考えていないということです。結婚生活は、相互信頼によって営まれます。お互いの信頼は、お互いの思いやりの中に生まれ、育っていきます。自分がしてほしいことを、相手にもすることです。
そこにお互いが信頼できる関係を築くことができるのです。

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