日本の歴史の中で一番古い歌集「万葉集」の中に、美しい歌が入っております。
「信濃なる 千曲の川の さざれ石も 君し踏みてば 玉と拾わん」
信濃の国を流れている千曲川、そのほとりを自分の愛する夫は歩いて遠い所へ旅立って行った、その千曲川のほとりのさざれ石も、いとしいあなたの踏んだ石だと思うと、私にとっては、ただの石とは思えません。宝石と思って帰ります、という歌です。
愛というものは石を宝石に変えます。そのような力を愛は持っています。
私たちの周りには何カラットもするダイヤモンドや人がため息をつくようなミンクの毛皮を持っている人がいます。それを宝と呼べることは確かです。
しかし神様は違います。聖書の中には「天の父は、悪い者の上にも良い者の上にも
太陽をのぼらせ、正しい者にも正しくない者にも、雨を降らして下さる」
(マタイによる福音書5章45節)とあります。
神様にとって悪人は、愛する対象なのです。
私たちが、自分はどうしようもない罪人と思っているときでさえ、
「あなたはわたしの目には高価で尊い、わたしはあなたを愛している」と言ってくださるのです。このような主に感謝して、喜びを持って、毎日を過ごしましょう。
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