「信仰の戦いを立派に戦いぬいて、永遠の命を獲得しなさい」
(1テモテ6:12)
私の好きなキリシタン大名に高山右近がいます。高槻城は、彼が信仰のゆえに明石城に移封されるまでの居城でした。織田信長配下の武将で城造りの名人として知られていましたが、徳川家康のキリシタン禁教令により、妻子と共にマニラに追放、到着まもなく死を迎えたのです。大名としての栄光か、それとも死か、選択を迫られる困難な試みを経て後、彼は永遠の命の世界を選んで、ゆるぎない生涯を送りました。
並み居るキリシタン大名は、数多くいましたが、天秤にかけられて妥協しなかった高位の武将としては高山右近をおいて私は知りません。
若い頃から、キリシタンと大名との狭間で、葛藤を覚えるような自己との戦いの連続でしたが、キリシタンとしての道をひたすら生きる事に専念できるようになって初めて、心安らぐ生涯を過ごしました。彼の生き方は当時の彼の領民だけではなく、現在でもその証を読む人に大きな励ましを与えています。
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